刀剣（日本刀）の買取相場は？高く売るための基本を押さえよう

日本刀のような刀剣類は、取り扱いや法的な手続きが複雑なため、いざ売却を考えても「どうすればいいのかわからない」と悩む方が少なくありません。登録証の確認や、持ち運びの手間がハードルになるケースもあります。

とはいえ、すべての業者が刀剣の買取を避けているわけではありません。状態が良好で銘が入っていたり、歴史的な価値が認められる刀であれば、高額査定が期待できることもあります。

この記事では、日本刀の買取相場や高く売るために知っておきたいポイントについて解説します。後悔のない売却をするためにも、ぜひ最後までご覧ください。

刀剣（日本刀）の買取相場

出典：pixabay

以下の表では、代表的な刀工や流派の作品における、刀剣の買取価格帯の一例を紹介しています。実際の金額は、保存状態や登録証の有無、時代背景などによって大きく変動するため、あくまでも目安としてご覧ください。

銘（刀工）	種類・特徴例	買取相場（目安）
長曽祢興里（虎徹）	打刀・江戸時代	100万円〜
和泉守兼定	脇差・新選組ゆかり	70万円〜
月山貞利	現代刀・美術刀剣	30万円〜
肥前忠吉	太刀・保存状態良好	80万円〜
無銘（登録証あり）	時代・詳細不明	5万円〜

刀剣の評価は、作者の知名度や作刀された年代、刃文や茎（なかご）の状態、そして何より登録証（銃砲刀剣類登録証）の有無が大きく影響します。保存状態が良ければ、100万円を超える高額査定になることもありますので、お手持ちの日本刀の価値を確認するには、まずは専門業者への査定依頼をおすすめします。

日本刀（刀剣）を買取に出す方法

出典：写真AC

刀剣の売却には、「銃砲刀剣類登録証」が必須です。売却の手段としては、以下のような選択肢があります。

• 骨董品店・刀剣専門店
  
• 総合リサイクルショップ
  
• 出張対応の買取専門業者
  
• フリマアプリ・ネットオークション
  

それぞれの特徴を見ていきましょう。

骨董品店・刀剣専門店

歴史ある日本刀や保存状態の良い刀剣であれば、骨董品を扱う専門店や刀剣商で査定してもらうのも一つの方法です。

刀工や時代背景に関する専門知識があるため、銘や価値を正確に見極めてもらえる可能性があります。ただし、店舗によって得意とするジャンルが異なるため、事前に取り扱いの有無を確認してから訪問するのがおすすめです。

総合リサイクルショップ

リサイクルショップでも日本刀の買取に対応していることがありますが、「銃砲刀剣類登録証」が付いていないものは引き取ってもらえません。また、美術刀剣に関する専門知識を持たない店舗では、価値を正しく評価されないこともあります。

そのため、リサイクルショップを利用する場合は、あらかじめ刀剣類の取り扱い実績があるかどうかを確認しておきましょう。登録証がない場合や、模造刀・観賞用レプリカは断られるケースもあります。

出張対応の買取専門業者

安全かつ手間なく進めたいなら、刀剣の扱いに慣れた買取専門業者に依頼するのが安心です。銘の見極めや歴史的背景をふまえて査定してくれるため、相場よりも高く売れる可能性もあります。出張買取に対応している業者であれば、自宅まで訪問してその場で査定・現金化してくれる点も大きなメリットです。

また、LINEやメールでの簡易査定に対応しているサービスも増えており、写真や登録証の情報を送るだけで目安の価格を知ることができます。

フリマアプリ・ネットオークション

最近では、フリマアプリやオークションサイトを活用して刀剣を個人間で売却するケースもあります。ただし、日本刀は所持・売買に法律上の制限があるため注意が必要です。登録証がないものや模造刀と誤解されるものを出品した場合、トラブルに発展することもあります。

また、刃物類は多くのプラットフォームで出品禁止の対象となっており、違反すればアカウント停止や出品削除といったペナルティを受けるリスクも。取り扱いが難しく、発送時の梱包・保険・法的手続きの負担が大きいため、初めての方や手間をかけたくない方にはおすすめできません。

日本刀（刀剣）を高く売るためのポイント

出典：写真AC

一見難しそうに思われがちな日本刀の買取ですが、専門業者に依頼すれば、適正価格での査定が可能です。さらに、以下の5つのポイントを意識することで、買取額アップが期待できます。

• 登録証などの書類は必ず保管する
  
• 長期保管前に一度査定を検討する
  
• 錆びや汚れは日頃から手入れする
  
• 保管環境に注意する（湿気・ニオイ）
  
• 複数の業者から見積もりを取る
  

それぞれ詳しく解説していきます。

登録証などの書類は必ず保管する

「銃砲刀剣類登録証」は、刀剣の所持・売却に欠かせない公式書類です。これがないと正規の買取ができず、再発行にも手間と時間がかかります。

また、購入時の鑑定書や箱、付属の拵（こしらえ）などが残っていれば、付加価値として査定額が上がることも。なるべく購入当時の状態を保ち、付属品も一緒に査定に出すことで、評価アップにつながります。

長期保管前に一度査定を検討する

日本刀を「とりあえず保管しておく」という方も多いですが、価値が高いうちに売却を検討するのも一つの選択肢です。保存状態が良く、登録証が揃っていれば、早期売却の方が高額査定につながるケースもあります。

とくに、人気の高い刀匠の作品や、美術刀剣として評価されるものは、年数が経過するにつれて評価が変動する可能性があるため、査定のタイミングも大切です。

錆びや汚れは日頃から手入れする

日本刀は、金属でできているため錆びやすく、お手入れを怠ると状態が悪化してしまいます。

特に刃部や茎（なかご）に赤錆が出ていると、査定額が下がる原因になります。定期的に打ち粉や油を使って手入れをしておけば、美観が保たれ、評価にも好影響を与えます。軽度の錆であれば専門業者によるクリーニングで改善可能ですが、手入れを怠ると修復不可能なダメージになる場合もあるので注意が必要です。

保管環境に注意する（湿気・ニオイ）

日本刀の保管には湿度管理と臭気対策が欠かせません。湿度が高い部屋や、ペットやタバコのニオイが染みついた場所では、刀身や外装に悪影響を与える可能性があります。

また、木製の鞘や柄巻き部分にも臭いが残りやすく、買取時に「劣化」と判断されることも。刀剣を保管する場合は、風通しのよい場所を選び、防湿剤などを使って清潔な環境を保つようにしましょう。

複数の業者から見積もりを取る

1社の査定だけで判断せず、複数の買取業者に相見積もりを依頼するのがおすすめです。業者によって評価基準や得意分野が異なり、買取価格に大きな差が出ることも珍しくありません。

刀剣に精通した業者を選ぶことで、銘や作刀時代の正しい評価が受けられ、想像以上の金額になる場合もあります。手間はかかりますが、少しの工夫で大きな差がつくポイントです。

おすすめの刀剣（日本刀）買取業者5選

出典：写真AC

大切な刀剣を売却する際には、信頼性のある買取業者を選ぶことが大切です。取扱分野や対応エリア、査定方法などに違いがあるため、自分に合った業者を見極めましょう。

出張買取の足軽

「出張買取の足軽」は、刀剣をはじめとする骨董品の買取に強みを持つ専門業者です。日本刀のように重くて持ち運びが難しい品でも、スタッフがご自宅まで訪問して査定を行います。

受付は24時間体制。査定料や出張費は一切不要で、急な売却にもスピーディーに対応可能です。豊富な知識を持つスタッフが一点ずつ丁寧に査定し、独自の販売ルートを活用して高額買取を実現しています。

利用者からはGoogleレビューでも高評価を獲得しており、初めて刀剣を売却する方にも安心しておすすめできます。

TAKAGAI

「TAKAGAI」は、刀剣・書画・茶道具など幅広いジャンルの古美術品を扱う総合買取サービスです。年間で50万点以上という圧倒的な買取件数を誇り、刀剣の取り扱い実績も豊富です。

出張買取に対応しているため、大切な日本刀を安全に売却したい方にもおすすめ。

電話査定はもちろん、LINEで写真を送るだけの簡単査定や、Webフォームでの問い合わせも可能です。即日対応を希望する方は、電話での連絡がスムーズです。

高く売れるドットコム

「高く売れるドットコム」は、東証プライム上場企業である株式会社マーケットエンタープライズが運営。累計利用者数は700万人以上と信頼性が高く、日本刀や骨董品の買取にも対応しています。

査定はWeb・電話・LINEから選べ、登録証や銘の情報があればその場で概算見積もりを提示してもらえます。買取方法は出張・店頭・宅配の3種類から選べ、手数料も一切かかりません。

初めての方でも安心して利用できる、全国対応の大手サービスです。

アシスト

「アシスト」は、東京・神奈川・静岡・茨城など関東を中心に出張査定を行っている買取業者です。日本刀や刀装具の査定経験も豊富で、地域密着型ならではの迅速な対応が魅力です。

LINEでの写真査定やWeb申込フォームのほか、電話相談も受け付けています。過去には刀剣だけで7,000件以上の買取実績があり、買取金額にも自信あり。

複数品の査定にも対応しているので、刀以外に気になる品がある場合にもまとめて依頼できる点が便利です。

プリフラ

「プリフラ」は、刀剣のほか、古書・古美術品・ブランド品など多彩なアイテムを取り扱う買取業者です。地域によっては最短即日の出張査定が可能で、スピーディーに現金化できる点が特徴です。

査定スタッフは専門教育を受けたうえで実務にあたっており、正確な目利きと丁寧な対応が好評です。他社で査定を断られた刀剣でも、ここでなら値がつく可能性も。

査定予約はLINE・電話・メールから選べるため、まずは気軽に相談してみましょう。

刀剣（日本刀）の買取に関するよくある質問

出典：写真AC

ここでは、日本刀の売却を検討される方から寄せられる、よくある質問にお答えします。

登録証がない日本刀でも売却できますか？

日本刀を正規に売買するためには、「銃砲刀剣類登録証」が必要です。登録証のない刀剣は、法律上の規定により売却や譲渡ができません。登録証は、都道府県の教育委員会に申請すれば再発行が可能な場合もありますので、紛失してしまった方はまず管轄の機関に相談しましょう。

登録証が確認できれば、ほとんどの買取業者で正式に取り扱ってもらえます。

錆びていたり傷がある刀でも買取してもらえますか？

状態が悪い日本刀でも、価値があると判断されれば買取対象になります。特に、銘が入っていたり、刀工が有名である場合は、多少のサビや欠けがあっても価格がつくケースが多くあります。

もちろん、状態が良好なほうが高く評価されやすいため、事前に軽くお手入れをしておくのも一つの方法です。ただし、自分で無理に磨いたり修復を試みると逆効果になる場合もあるので、不安があればそのまま査定に出すことをおすすめします。

自宅にある刀剣を運ぶ手段がありません

日本刀は長さも重量もあるため、持ち運びには十分な注意が必要です。万が一落下や破損があると大きな損失になるため、無理に運搬するのは避けた方が良いでしょう。

そういった場合には、出張買取サービスを利用するのが安心です。たとえば「出張買取の足軽」では、専門スタッフがご自宅まで訪問し、その場で査定・買取を行ってくれます。24時間受付対応で、査定料・出張料ともに無料なので、手間をかけずに安心して売却できます。

まとめ

日本刀を高く売るためには、普段からの保管状態と手入れが大切です。適度に手入れされていて、サビや汚れが少ない刀は査定で好印象を持たれやすく、高価買取につながる可能性が高くなります。また、銘や作刀時期、刀工の知名度といった要素も価格に大きく影響します。売却を検討している場合は、なるべく早めの行動がカギとなります。

買取業者の中には、専門的な知識と独自の販路を活かし、状態の悪い刀剣でも価値を見出してくれるところがあります。もし他店で断られた場合でも、あきらめずに複数の業者へ相談してみるのがおすすめです。

「出張買取の足軽」では、日本刀のような骨董品にも柔軟に対応し、迅速な出張査定を実施しています。刀剣に詳しいスタッフが24時間体制で対応し、ご納得いただけるお取引を目指していますので、どうぞお気軽にご相談ください。