甲冑類の買取相場は?高く売るためのコツと注意点を解説

甲冑類は重さやサイズがあるため、自分で買取店に持ち込むのは簡単ではありません。特に古いものであれば、破損を避けるために慎重な扱いが求められますし、店舗によっては取り扱っていないこともあります。
とはいえ、すべての業者が甲冑類の査定を断るわけではありません。保存状態が良好で、希少性が高いものや歴史的な価値が認められる品であれば、十分に買い取りの対象になります。
この記事では、甲冑類の買取相場の目安や査定額をアップさせるために意識したいポイントをわかりやすく解説しています。少しでも有利に売却するために、ぜひ最後までチェックしてみてください。
甲冑類の買取相場
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下記は、代表的な甲冑の種類や状態に基づくおおよその買取相場例です。実際の価格は、保存状態・時代背景・装飾の有無などにより大きく変動するため、あくまで目安としてご覧ください。
分類 | 代表例 | 買取相場(目安) |
韓国甲冑 | 鉄製具足一式 | 15万円~ |
江戸甲冑 | 儀礼用・装飾重視の甲冑 | 5万円〜 |
兜単品 | 鉄錆地六十二間筋兜など | 3万円〜 |
同単品 | 胴丸・当世具足の胴など | 2万円〜 |
模造甲冑 | 現代の飾り用レプリカ | 1万円〜 |
甲冑の価値は、素材や年代だけでなく、家紋や由来などの「背景情報」も大きな査定ポイントになります。状態の良い実戦用甲冑や、美術的価値の高い一式であれば、数十万円を超える高額査定がつくケースもあります。
正確な価値を知るためにも、骨董品に精通した専門の買取業者に一度相談してみるのがおすすめです。
甲冑類を買取に出す方法
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甲冑類の買取には、美術品や骨董品としての知識が求められるため、売却先の選び方が重要です。主な売却手段は以下の通りです。
- リサイクルショップ
- 骨董品店
- 専門の買取業者
- フリマアプリ・ネットオークション
それぞれの特徴を順に見ていきましょう。
リサイクルショップ
リサイクルショップでも甲冑類を引き取ってくれることがありますが、多くの場合、専門的な査定ができないため、相場より安く見積もられるリスクがあります。
とくに本物とレプリカの区別が難しい品は、正確な評価がされにくいため、あくまで「処分目的」で利用するのがおすすめです。
骨董品店
骨董品を扱う店舗では、甲冑類のような古美術品にも対応しているケースがあります。店主の目利きにより、適正価格での査定が期待できる反面、「持ち込み」が前提となるため、重くて大きい甲冑の運搬に手間がかかります。
事前に電話やメールで相談し、写真を送るとスムーズです。
専門の買取業者
もっとも安心なのは、出張買取に対応している専門業者への依頼です。甲冑や武具に詳しい査定士が在籍しており、装飾・家紋・時代背景などを踏まえた評価をしてくれます。
依頼の流れも簡単で、LINEやメールで写真と簡単な情報(サイズ、付属品、由来など)を伝えるだけで事前査定が可能な業者も多く、出張費や査定料が無料のケースがほとんどです。時間をかけず、正当な価格で売りたいならこの方法がおすすめです。
フリマアプリ・ネットオークション
個人売買なら、フリマアプリやオークションサイトも選択肢に入ります。特にコレクター向けであれば、市場価格より高く売れることもあります。
ただし、配送には特別な梱包が必要で、破損のリスクもあるため注意が必要です。また、真贋の証明ができない場合、トラブルの原因になる可能性も。高額取引になることが多い甲冑類では、個人間での取引は慎重に進める必要があります。
甲冑類を高く売るためのポイント
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一見すると売りにくそうな甲冑類ですが、専門知識を持つ買取業者に依頼すれば、適正価格での取引が期待できます。さらに、次の5つのポイントを意識することで、より高い査定額につながります。
- 付属品や関連資料は保管しておく
- 市場価値が下がる前に査定へ
- 状態を維持し丁寧に管理する
- 保管環境に配慮する
- 複数業者に見積もりを取る
それぞれ詳しく見ていきましょう。
付属品や関連資料は保管しておく
由来を記した書類、家紋の説明、箱や飾り台など、購入時に付属していたものは全て保管しておきましょう。とくに、鑑定書や展覧会出品歴などの資料がある場合は、それだけで価値が数万円以上変わることもあります。
一点ものや伝来品であることを証明できれば、コレクターや専門家から高く評価されるケースも珍しくありません。
市場価値が下がる前に査定へ
甲冑類は年代物が多く、時間が経つほど希少価値が上がると思われがちですが、保存状態が悪化すれば価値は下がります。特にサビや変色が進行してからでは査定額に響くため、不要と感じた時点で早めに相談・査定に出すのが賢明です。
状態を維持し丁寧に管理する
甲冑類は、外観の状態が査定額に直結するアイテムです。ホコリやサビを放置していると評価が下がる可能性があるため、定期的に柔らかい布でほこりを拭き取るなど、最低限の手入れは欠かせません。
また、革や紐の部分が劣化しやすいので、直射日光や湿気の多い場所での保管は避けましょう。大きな破損や欠品が見つかった場合は、そのままにせず、査定前に相談しておくのも一つの手です。
保管環境に配慮する
甲冑類は金属・皮革・布など、複数の素材で構成されているため、湿気や煙に弱いのが特徴です。とくにタバコの煙やカビの発生は、見た目にもにおいにも悪影響を与え、査定額が下がる要因になります。
できる限り風通しのよい部屋や、乾燥剤などを活用して湿度管理を行いましょう。布製のカバーで覆っておくと、汚れやホコリも防げます。
複数業者に見積もりを取る
甲冑の価値は、扱う業者の知識と販路によっても大きく変わります。1社に任せる前に、複数の業者から査定を取り、比較検討するのが鉄則です。
LINEやメールで簡単に相見積もりできる業者も増えているため、手間をかけずにベストな買取先を見つけられます。
おすすめの甲冑類買取業者5選
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甲冑類を売却する際には、骨董や武具の知識に長けた信頼できる買取業者を選ぶことが大切です。見た目ではわからない価値や、由来・装飾などをきちんと評価できるかが、査定額を大きく左右します。ここでは、甲冑類の査定・買取に対応している注目の業者を5つ紹介します。
出張買取の足軽
「出張買取の足軽」は、甲冑類や武具、刀剣といった骨董品全般の買取に強みを持つ専門業者です。重量のある甲冑は持ち運びが難しいですが、足軽ではご自宅までの出張査定に24時間体制で対応しており、手間なく売却できます。
また、歴史的背景や装飾性もしっかり評価されるため、他社より高値がつくことも珍しくありません。Googleレビューでも利用者からの高評価が多数寄せられており、初めての方でも安心して利用できるでしょう。
TAKAGAI
「TAKAGAI」は、年間50万点以上の取扱実績を誇る総合買取サービス。甲冑類をはじめ、書画や掛軸など、多ジャンルの骨董・古美術をカバーしており、専門性の高さでも信頼を集めています。
出張査定にも対応しているため、甲冑のような大型アイテムも自宅にいながら評価してもらえます。LINEやメールで画像を送るだけで、事前査定が可能なのも魅力です。
高く売れるドットコム
「高く売れるドットコム」は、上場企業・マーケットエンタープライズが運営する総合買取ブランド。利用者は700万人以上、骨董分野にも特化した査定体制が整っています。
甲冑類のような大型品も、出張・宅配・持ち込みの3パターンから買取方法を選べ、すべての査定・手数料が無料。販売ルートの豊富さから、他社では評価されづらい品にも高値がつくケースがあります。
アシスト
関東圏を中心に展開する「アシスト」は、骨董・古道具の出張買取に定評があります。甲冑類の買取にも積極的で、LINEやWebフォームからの簡単査定にも対応しています。
査定件数は多数あり、状態が心配な甲冑でも一度相談する価値あり。出張時には、刀剣や書画など他の古美術品も一括で見てもらえるため、家に眠る品をまとめて売りたい方におすすめです。
プリフラ
「プリフラ」は、ジャンルを問わずあらゆるアイテムを買取しているオールラウンダー型の業者です。甲冑類に関しても出張査定・即日現金化が可能で、スピーディーな対応が特徴です。
熟練の査定士が在籍しており、模造品や装飾甲冑も適正価格で引き取ってくれます。他社で断られた品でも対応してもらえることが多いため、まずは気軽にLINEや電話で問い合わせてみるのがおすすめです。
甲冑類の買取に関するよくある質問
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ここでは、甲冑類の買取について寄せられる代表的なご質問にお答えします。
甲冑はそもそも売れるものなのですか?
はい、甲冑類は骨董品や美術品としての価値が認められており、買取対象になります。特に戦国時代や江戸期のもの、装飾や由来が明確な甲冑は評価が高くつく傾向があります。
ただし、買取できるかどうかは状態や真贋によって異なるため、まずは骨董に詳しい専門の業者へ相談してみることをおすすめします。
破損していたり、部品が欠けていても売れますか?
破損している甲冑や、胴・兜・小手などの一部だけでも買い取ってもらえる場合があります。もちろん完品に比べると査定額は下がりますが、素材や加工の価値、装飾性によっては評価されることもあります。
中には修復を前提に買取する業者も存在するため、「状態が悪いから売れない」と判断せず、一度査定を受けてみると良いでしょう。
大きくて運べないのですが、どうすれば?
甲冑は重量もあり、サイズも大きいため、店舗への持ち込みや宅配買取は現実的ではないことが多いです。そんなときは出張買取に対応した業者を利用しましょう。
たとえば「出張買取の足軽」なら、24時間いつでも出張査定を受付けており、ご自宅にいながらスムーズに甲冑を売却可能です。梱包や移動の手間も不要なので、初めての方にも安心してご利用いただけます。
まとめ
甲冑類を少しでも高く売却するには、日常的な手入れと保管環境の管理が大切です。ホコリを落とす、湿気を避けるなど、基本的なケアを心がけることで、査定時の印象が良くなり、高評価につながります。また、制作年代や由来、装飾の有無なども査定額に大きく影響するため、情報はできるだけ揃えておきましょう。
業者によっては、専門の販路を多数持っており、破損や欠品があっても価値を見出してくれるケースがあります。他店で断られてしまった場合でも、すぐに諦めず、複数の業者に相談してみることをおすすめします。
「出張買取の足軽」では、甲冑類のような重量物でも迅速な出張査定が可能です。武具や古美術に精通したスタッフが、24時間体制で丁寧に対応いたします。査定料・出張費・キャンセル料はすべて無料。納得のいく取引をご希望の方は、ぜひ一度ご相談ください。