象牙の買取相場は?ポイントを押さえて後悔しない売却を

象牙は取り扱いに規制があるため、「売ってもいいのか」「どうやって査定されるのか」と悩む方が多いでしょう。しかも、自分で持ち運ぶのが難しかったり、査定自体を断られるケースもあるのが実情です。
とはいえ、すべての業者が象牙の買取を受け付けていないわけではありません。登録票の有無や保存状態、加工の有無など、条件を満たしていれば買取可能な場合もあります。
この記事では、象牙の買取相場の目安や、少しでも高く売るために意識したいポイントを詳しく解説します。後悔のない売却を目指すために、ぜひ最後までご覧ください。
象牙の買取相場
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以下の表は、象牙製品の種類ごとにおけるおおよその買取相場をまとめたものです。状態やサイズ、登録票の有無によって金額は大きく異なるため、あくまで参考情報としてご確認ください。
分類 | 代表例 | 買取相場(目安) |
原木(未加工) | 長さ50cm以上、未使用の状態 | 10万円~ |
彫刻品 | 仏像・動物などの精密な彫刻 | 5万円〜 |
根付・印鑑 | 小型の装飾品や工芸品 | 2万円〜 |
箸・扇子など | 日常使いの加工品 | 数千円〜 |
彫りの浅い作品 | 模様や文字のみの簡易加工 | 1万円〜 |
象牙は素材の希少性や美術的な価値によって価格に幅が出やすく、特に職人の手が加わった精巧な作品は高く評価される傾向があります。登録票が付いていることも査定額に大きく影響するため、確認の上で専門業者へ相談するのが安心です。
象牙を買取に出す方法
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象牙の売却には、「登録票の有無」の確認が重要です。国内での譲渡や売買にはルールが定められており、買取の際にはこの登録票が必要となる場合があります。象牙を買取に出す主な方法は、以下の4つです。
- 骨董品店・美術品店
- リサイクルショップ
- 象牙専門の買取業者
- フリマアプリ・ネットオークション
順を追って見ていきましょう。
骨董品店・美術品店
美術的価値のある象牙製品であれば、骨董品や工芸品を扱う店舗でも買い取ってもらえることがあります。とくに彫刻が施されたものや、歴史的背景をもつ品は高値がつくことも。
ただし、必ずしも象牙の取り扱いに慣れているわけではないため、見積額に差が出る可能性もあります。事前に問い合わせてから足を運ぶのが無難です。
リサイクルショップ
日用品レベルの象牙製品(箸・印鑑・根付など)であれば、リサイクルショップでの買取対象になる場合もあります。ただし、象牙はワシントン条約に関連する規制品であり、店舗によっては取り扱い自体を行っていないことも少なくありません。
売却前に「象牙の取扱可否」と「登録票の有無」について確認しておきましょう。
象牙専門の買取業者
もっとも安心して相談できるのが、象牙や骨董品を専門に扱う買取業者です。素材としての希少性や、美術的価値に精通したスタッフが在籍しており、正確な鑑定に基づいた査定が受けられます。出張買取にも対応している業者が多く、自宅から動かずに売却できるのも大きな利点です。
また、登録票の扱いや保管方法、相場に関する説明を丁寧に行ってくれる業者もあるため、初めての方にもおすすめです。メールやLINEを使ったオンライン査定にも対応している場合が多く、スムーズな売却が可能です。
フリマアプリ・ネットオークション
象牙を個人で売る方法として、フリマアプリやオークションサイトを思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、象牙は「絶滅のおそれのある野生動植物」に関わる商品であり、多くのサイトで出品が禁止されています。万が一ルールに違反すると、アカウント停止や法的リスクに発展するおそれも。
仮に出品できたとしても、違法出品を疑われる可能性や、発送時の破損リスクを考えると、個人間での売買は避けた方が賢明です。
象牙を高く売るためのポイント
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規制が多く取り扱いが難しそうに思われがちな象牙ですが、専門の買取業者に依頼すれば、適正な価格での売却も十分に可能です。さらに、以下の5つのポイントを意識することで、より高額での買取につながります。
- 登録票は絶対に保管しておく
- 保存状態が良いうちに売却する
- 傷やヒビの有無をあらかじめ確認する
- 直射日光や湿気を避けて保管する
- 複数業者に査定を依頼する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
登録票は絶対に保管しておく
象牙を売却する際には、「種の保存法」に基づく登録票が必要になることがあります。これは、法的に正規の取引であることを証明する大切な書類です。
登録票を失くしていると、査定自体を断られたり、買取価格が大幅に下がる原因になります。購入時に付属していた書類は必ず保管しておき、売却時に提示できるようにしておきましょう。登録票があるだけで、安心して高く売却できる可能性が高まります。
保存状態が良いうちに売却する
象牙は経年劣化する性質があるため、不要になった時点で早めに売却を検討するのが得策です。時間が経つにつれて、ひび割れや黄ばみ、登録票の紛失などが起きやすく、査定に不利になることがあります。
とくに彫刻や工芸品としての価値が高いものほど、保存状態が命。美しい状態を保っているうちに手放すことで、より高額な取引が期待できます。
傷やヒビの有無をあらかじめ確認する
象牙はデリケートな素材のため、細かなヒビや欠けが査定額に大きく影響します。売却前には全体を丁寧にチェックし、破損がないか確認しておきましょう。とくに彫刻が施されている場合は、細部まで状態を把握しておくことが大切です。
軽い汚れであれば、柔らかい布で表面を拭き取るだけでも印象がよくなります。価値のある品ほど、見た目の印象が査定に直結するため、丁寧な扱いが高価買取のカギです。
直射日光や湿気を避けて保管する
象牙は温度や湿度の影響を受けやすく、変色やひび割れの原因になります。とくに直射日光に長時間さらされると黄ばみが進行し、買取時にマイナス評価となることもあります。
保管する際は、直射日光が当たらない涼しい場所を選び、乾燥剤を併用するのも効果的です。清潔な環境で保管されていれば、品物の保存状態が評価され、査定額がアップしやすくなります。
複数業者に査定を依頼する
象牙の価格は業者によって査定基準が異なるため、1社だけで即決するのはおすすめできません。複数の買取業者に見積もりを依頼し、内容を比較することで、より納得のいく価格で売却できます。
LINE査定や写真査定など、手軽な方法で事前見積もりを受けられるサービスも増えています。最終的な買取価格だけでなく、対応の丁寧さや専門性などもあわせて判断しましょう。
おすすめの象牙買取業者5選
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象牙を売却する際は、法律面や価値の判断に詳しい信頼できる専門業者の選定が大切です。各社それぞれに強みや対応エリアが異なりますので、自分に合った業者を選びましょう。
出張買取の足軽
「出張買取の足軽」は、象牙や骨董品の買取を得意とする専門業者です。サイズが大きい原木や壊れやすい彫刻品など、自宅から持ち出すのが難しい象牙も、スタッフが直接ご自宅まで伺って査定・引き取りを行います。
24時間受付に対応しており、急ぎの売却にも柔軟に対応。登録票の確認や相場に即した査定にも長けているため、初めて象牙を売る方でも安心して利用できます。Googleレビューでも高評価を獲得しており、信頼性の高い業者です。
TAKAGAI
「TAKAGAI」は、象牙を含む骨董品全般の取り扱い実績が豊富な総合買取業者です。年間50万点以上の査定データをもとに、的確な価格提示を行います。
出張買取のほか、写真を送るだけのLINE査定や、スムーズなメール査定にも対応。査定に出すか迷っている場合でも、気軽に相談できる体制が整っているのが魅力です。
高く売れるドットコム
「骨董高く売れるドットコム」は、東証プライム上場のマーケットエンタープライズが運営。利用者数は累計710万人以上にのぼり、全国からの問い合わせにも対応しています。
象牙の登録票やサイズ、加工内容などの情報がわかれば、最短即日の査定も可能。出張・店頭・宅配の3つの方法から選べ、すべての手数料は無料。手軽さと信頼性を両立したサービスです。
アシスト
「アシスト」は、関東圏(東京・神奈川)を中心に、静岡・茨城エリアでも出張買取を実施しています。LINEでの写真査定やWEBフォームからの申し込みで、忙しい方でも気軽に相談できます。
象牙に関しても買取実績があり、状態や登録の有無を丁寧に確認した上で、適正価格での査定を行います。出張の際には、ほかの骨董品や古美術もまとめて査定してもらえるのがポイントです。
プリフラ
「プリフラ」は、象牙をはじめとする骨董・古美術のほか、酒類・CDなど幅広いジャンルの買取に対応した業者です。対象エリアでは即日出張が可能なため、急いで現金化したい方にも向いています。
査定担当者は専門知識を有し、象牙の真贋や状態を正確に見極めた上で、適正な買取額を提示。他社で断られた品でも査定してもらえる可能性があるので、一度相談してみる価値があります。
象牙の買取に関するよくある質問
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ここでは、象牙の買取について寄せられる代表的なご質問にお答えします。
象牙は売ってはいけないものなのですか?
日本国内では、登録票のある象牙であれば売買が可能です。象牙はワシントン条約の対象となっており、違法取引を防ぐために「種の保存法」に基づいた登録制度が設けられています。
原則として、象牙を譲渡・売却するには環境省発行の登録票が必要です。登録票の有無により買取可否が分かれるため、まずは保管状況を確認し、専門の買取業者に相談するのが安心です。
登録票がない象牙でも売れますか?
登録票がない象牙は、法律上の理由から買取を断られるケースがほとんどです。ですが、象牙の種類や製品の形態(加工品・端材・装飾品など)によっては、例外的に取引が可能な場合もあります。
買取を希望する品が登録対象かどうか分からないときは、写真や情報をもとに業者に問い合わせてみましょう。査定前に判断してもらえるケースも多くあります。
自分で持ち込めない場合はどうしたらよいですか?
象牙は大きくて重い原木や、繊細な工芸品など、自分で持ち運ぶのが難しいケースも少なくありません。そんなときは出張買取サービスの利用がおすすめです。
「出張買取の足軽」のように、24時間対応・即日訪問可能な業者を選べば、自宅にいながら査定から現金化まで完了できます。搬出作業もスタッフがすべて行ってくれるため、高齢の方や女性でも安心して利用できます。
まとめ
象牙を少しでも高く売却するには、日ごろから丁寧に保管し、傷や変色を防ぐことが大切です。保存状態が良ければ、それだけで査定評価が上がり、思わぬ高額査定につながることもあります。また、登録票の有無や彫刻の精巧さなども査定額に影響するため、売却のタイミングは慎重に見極めましょう。
買取業者の中には、独自の販売ルートを確立しており、登録票がない品や状態に不安がある象牙でも相談に乗ってくれる場合があります。他社で断られたとしても、複数の業者に問い合わせることで納得のいく取引につながる可能性があります。
「出張買取の足軽」では、象牙のように取り扱いが難しい品でも迅速に出張対応いたします。専門知識を備えたスタッフが24時間体制でお客様の「売りたい」という想いに応え、安心・納得のお取引を提供いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。