仏像・仏具・寺院具の買取相場は?高く売るためのポイントを解説

仏像や仏具、寺院で使用されていた什器類は、繊細で重量のあるものが多く、手放そうとしてもなかなか持ち出すのが困難なことがあります。搬出の手間や専門性の高さから、一般的な買取店では断られてしまうケースも少なくありません。
とはいえ、すべての業者が仏像や仏具の買取をしていないわけではありません。素材や年代、作家、保存状態、歴史的背景によっては、しっかりと査定され、高値がつく可能性もあります。
この記事では、仏像・寺院具・仏具の買取相場や、より良い条件で売却するためのポイントを詳しく解説します。満足のいく取引を実現するために、ぜひ参考にしてみてください。
目次
仏像・寺院具・仏具の買取相場

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以下の表では、代表的な仏像・仏具・寺院用具の買取価格の一例をまとめています。素材や保存状態、制作年代、宗派の違いなどにより価格は大きく異なるため、あくまで目安としてご参照ください。
種類 | 名称・特徴 | 買取相場(目安) |
木彫仏像 | 一木造・玉眼入り | 3万円〜 |
金仏(鍍金) | 阿弥陀如来像・高さ30cm前後 | 5万円〜 |
真鍮製仏具 | りん・香炉・花立などセット | 1万円〜 |
寺院具 | 高座・須弥壇など大型什器 | 10万円〜 |
錫製仏具 | 茶湯器・仏飯器など | 1.5万円~ |
作家物や由緒ある寺院で使われていた品などは、希少性や美術的価値が評価され、高額査定につながることもあります。思わぬ高値がつくケースもあるため、お持ちの仏具の正確な価値を知るには、専門業者への査定依頼が有効です。
仏像・仏具・寺院具を買取に出す方法

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仏像や仏具、寺院用品を手放す際には、宗教的・文化的な背景に配慮しつつ、適切な方法で取り扱うことが大切です。主な買取手段は以下のとおりです。
- 骨董品・美術品を扱う店舗
- 一般のリサイクルショップ
- 専門の買取業者
順に見ていきましょう。
骨董品・美術品を扱う店舗
仏像や仏具の中には、美術的価値や希少性をもつものもあり、骨董商や美術商にて取り扱い可能な場合があります。特に銘のある仏師による彫像や古い時代の仏具などは、こうした店舗で丁寧に査定してもらえる可能性があります。
寺院での譲渡や移転などの事情がある場合には、その旨をあらかじめ伝えることで、扱いに配慮した対応が期待できます。
一般のリサイクルショップ
リサイクルショップでも仏具類の買取を行っていることはありますが、品目や宗派の違いにより断られるケースもあります。また、宗教用品に対して知識が乏しい店舗では、適正な価格がつかないことも少なくありません。
持ち込み前に、対象品が買取可能かどうかを事前に電話などで確認しておくと安心です。
専門の買取業者
仏像・仏具の取り扱いに長けた業者に依頼する方法が、安心できる選択肢のひとつです。宗教文化に理解のある査定士が在籍しており、材質や制作背景、保存状態など多角的に評価してくれます。また、大型の須弥壇や寺院家具などについても出張査定に対応している場合が多く、運搬の手間を省けるのが利点です。
多くの専門業者では、LINEやメールによる簡易査定にも対応しており、写真や寸法、作者の情報などを送るだけで概算価格を知ることが可能です。正式な依頼を検討する前に、こうしたツールを活用するのも良いでしょう。
フリマアプリ・ネットオークション
個人で販売価格を決めたい場合には、フリマアプリやオークションサイトの活用も一案です。ただし、仏像や宗教具は「縁起物」や「信仰対象」とされるため、取り扱いを禁じているプラットフォームも存在します。
また、重量や大きさに加えて丁寧な梱包が必要なことも多いため、搬送の難しさも考慮しなければなりません。不用意な出品によってトラブルを避けるためにも、信頼できる専門業者への相談を優先することをおすすめします。
仏壇を高く売却するためのコツ

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一見すると買い手が限られそうな仏像や寺院具、仏具類ですが、専門の業者に依頼すれば、価値を正しく見極めてもらえる可能性があります。さらに、以下の5つのポイントを押さえることで、より好条件での買取につながります。
- 付属品や由緒書を保管しておく
- 状態の良いうちに査定に出す
- 破損や劣化がないか定期的に確認する
- 保管環境に配慮する
- 複数の業者で見積もりを取る
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
付属品や由緒書を保管しておく
購入時に付属していた由緒書や箱、仏師の銘が記された書面などは、その仏像や仏具の価値を証明する重要な資料となります。これらが揃っている場合、真贋や来歴の確認が容易になり、査定額に良い影響を及ぼします。
特に共箱や伝来品の記録がある仏具などは、資料の有無で数万円単位の差が出ることもあります。日頃から丁寧に保管しておくことが、高価買取への近道となります。
状態の良いうちに査定に出す
不要になった仏像や仏具は、できるだけ早く売却を検討するのが得策です。時間が経つにつれて傷みが進行したり、市場での需要が変化したりするため、価値が下がるリスクもあります。
特に、手彫りの仏像や希少な寺院具などは、状態が良好なタイミングで査定を受けることで、高額買取につながりやすくなります。
破損や劣化がないか定期的に確認する
仏像や仏具を高値で売却するためには、日常的な点検が大切です。木製仏像のひび割れや金属製品の変色などは、査定額に大きく影響する要素になります。小さな異変に気づいた時点で専門家に相談することで、価値の下落を防げます。
万一、軽微な補修で済む場合は、事前に修繕しておくことで見積額が上がる可能性があります。状態を維持することが、高価買取への第一歩です。
保管環境に配慮する
仏像や仏具は湿気や直射日光に弱く、環境次第で劣化が早まります。特に線香の煙や油煙などが蓄積すると、表面の変色や香りの染み付きが起きやすくなります。こうした点は査定でマイナス評価の対象になることも。
定期的な乾拭きや空気の入れ替え、消臭・防湿対策などを行い、保存環境を整えておくことが高評価につながります。
複数の業者で見積もりを取る
1社だけに査定を依頼するのではなく、複数の専門業者に問い合わせて見積もりを取りましょう。業者ごとに評価基準や取り扱いの得意分野が異なるため、提示される金額に差が出ることも少なくありません。
それぞれの査定結果を比較し、納得のいく条件で取引することで、後悔のない売却が実現します。
おすすめの仏像・仏具・寺院具買取業者5選

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仏像や仏具、寺院で使用されていた備品を売却するには、適切な業者を選ぶことが大切です。買取業者は多数存在しますが、取扱品目やサービス体制にそれぞれ違いがあります。
出張買取の足軽
「出張買取の足軽」は、仏像や寺院具の買取にも柔軟に対応しており、自宅にいながらスムーズに査定・売却ができるのが特長です。特に、大型の木彫仏や重厚な仏具など、持ち出しに手間がかかるものを対象とした出張査定に強みがあります。
24時間受付体制を整え、売りたいタイミングを逃しません。経験豊富な査定スタッフが在籍し、独自の販路を活用して、他店より高値の提示が期待できます。Googleレビューでも高評価を集めており、安心して相談できる業者です。
TAKAGAI
「TAKAGAI」は、骨董品・美術品をはじめ、仏像や仏具にも対応している大手総合買取業者です。年間50万点以上の査定実績を持ち、寺院からの依頼も多く寄せられています。
出張査定のほか、LINEでの画像送信やWebフォームからの見積もり依頼も可能で、忙しい方でも気軽に査定を依頼できます。仏教美術に精通したスタッフが丁寧に対応してくれる点も魅力です。
高く売れるドットコム
「高く売れるドットコム」は、東証プライム上場の企業が運営する信頼性の高いサービスで、全国対応が可能です。仏像や仏壇、金物仏具など幅広い品目に対応しています。
買取方法は出張・宅配・店頭の3通りから選択でき、すべての方法で査定料・送料・出張費などの費用は無料。LINEや電話での事前査定もでき、仏具の材質や寸法がわかれば、おおよその金額が即日で分かる場合もあります。
アシスト
「アシスト」は、関東を中心に静岡や茨城エリアまで出張対応している地域密着型の買取業者です。仏像や仏具に関しても専門知識をもった査定員が在籍しており、細やかな対応に定評があります。
LINEでの写真査定やWebフォームでの見積もりにも対応しており、大きな仏具などの搬出が困難な方にとっても利用しやすい仕組みです。査定の際には、他の不要品もまとめて依頼できる点もメリットです。
プリフラ
「プリフラ」は、仏教関連品をはじめとした幅広いジャンルの買取を行っている総合リユース業者です。即日出張が可能な地域もあり、不要になった仏像や仏具をスピーディーに現金化したい方に適しています。
査定スタッフは専門研修を受けており、真贋や価値の見極めにも精通。他社で断られた古仏や欠損のある品でも対応してくれる場合があるため、まずはLINEや電話での簡単な相談から始めるのがよいでしょう。
仏像・仏具・寺院具の買取に関するよくある質問

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こちらでは、仏像や仏具、寺院用品の買取に関してよく寄せられるご質問にお答えします。
仏像や仏具は買取してもらえるのでしょうか?
買取対応している業者であれば、仏像や寺院具の買取は可能です。ただし、宗教的価値が高い品であるため、正しく査定できる専門性が求められます。骨董品や美術品として取り扱うことが多く、買取には古物営業の許可を受けた業者であることが基本です。
買取経験が豊富な業者であれば、年代・素材・作家なども考慮して査定してくれるため、まずは専門業者に相談するのが安心です。
傷や破損がある仏具でも売れますか?
一部に欠けや傷みがあっても、買取してもらえる可能性はあります。状態が良好なほど高額査定が期待できますが、希少性のある仏像や由緒ある仏具などは、劣化があっても価値が残る場合があります。
自分で修復を試みると逆に価値を損なう可能性もあるため、無理な補修を行わず、状態を正直に伝えたうえで査定してもらいましょう。仏像・仏具に詳しい買取業者であれば、独自の販路を持っており、傷みのある品でも価格がつくことがあります。
重くて運べません。どうすればよいでしょう?
仏像や寺院具は大型で重量があるものも多く、ご自身で運び出すのは難しいことがほとんどです。出張買取に対応している業者であれば、ご自宅やお寺まで訪問し、その場で査定・引き取りまで対応してくれます。
たとえば「出張買取の足軽」のように、24時間体制で受付し、迅速に対応してくれる業者を利用すれば、時間や手間をかけずに売却を進められます。
まとめ
仏像や仏具を良い条件で売却するには、日頃から丁寧に扱い、保存状態を保つことが大切です。特に木彫や金属製の仏具は、湿気や変色に注意しながら保管しておくと査定時に有利になります。また、製作者や時代背景のわかる資料などがあると、評価が高まる傾向にあります。
傷みがあるものや他店で断られたものでも、専門性の高い業者なら買取可能なケースがあります。あきらめずに複数の業者へ相談するのがおすすめです。「出張買取の足軽」では、仏像や仏具、寺院用品のような扱いに慎重を要する品でも、専門知識をもったスタッフが丁寧に対応します。ご自宅や寺院まで迅速に伺い、誠意ある査定とお取引を心がけております。仏具の売却をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。